晩年

ハアハアハアハア

最高のエンドロール

最近映画観るのにハマりつつあるんですけど、皆さんのオススメあったら教えてください。

 

こないだ『ファイト・クラブ』と『セッション(原題:Whiplash)』を観た。

細かい感想はネタバレになるので言いませんがどちらも良い映画だった。

この2作品の共通点といえば「衝動的な最後」だと個人的には思う。資本主義批判を象徴するかのようなビル群の爆破と狂気を孕んだアーティストの感情爆発。溜めていた鬱憤が最後の最後でバッと散りゆくようなそんな衝動がどちらの作品にもあった(ように僕は感じます)。

この1年サークルも出来なければ旅行にもいけない、就活という人生の岐路を前にしてあらゆることに向き合わなければいけないという精神的負荷が大きくかかるイベントが重なり、何かを破壊しないとやってられないくらい参っている。そのためこの2つの作品を観た時は何だかスカッとしたような気分になった。

金融街のビルが破壊され感情を思いっきり出しながらドラムを叩く。どちらのエンディングも気分が良かった。現実ではそれが出来ないから。

当たり前だが現実では破壊や発散の後にも人生は続く。時間は進んでいく。そこで終わりではないのだ。人生という長い時間軸の中の1シーンでしかない。

だから、自分を縛るものを破壊して自分の気持ちを吐露した後には必ず「で、どうする?」という問題が現実では突き付けられる。それを目の前にした時また新しいしがらみと闘争を始めないといけなくなる。何なら全てを壊した後の方が面倒くさそうな気がする。だからなかなかそういう行動に移せないんですよね(そもそも危険なことはするなという話ですが)。

 

僕の人生は破壊も発散も無いわけだけど鬱憤はどうにも溜まっていく。破壊して発散してエンドロールが流れないものか。最高のエンドロールを迎えて終わりたい。