晩年

ハアハアハアハア

3分クッキング

GWが終わってしまった。とはいえほぼ授業も無ければバイトもしていないのでさほど変わらず毎日休日みたいな日々を過ごしています。

 

今日たまたま昼飯を食べている時間にテレビをつけたらキューピーの3分クッキングをやっていた。3分クッキングと言えども10~20分くらい放映しているからどこが3分なのかよく分からないが、普段なら外出していて観ていなかった番組を観るようになったのは自粛期間の恩恵(?)かもしれない。

そんな3分クッキングを久々観ていたのだが、今日の放送分で担当していた女子アナが番組を卒業するらしい。最後に視聴者に向けて別れの挨拶をしていたが突然感極まったのか涙ぐみながら3分クッキングと視聴者への感謝の言葉を述べていた。

その光景にかなりの衝撃を受けた。3分クッキングという普段なら「誰が観てんだよ」とツッコミたくなるような番組に涙を流すほど入れ込んでいる人がいるのかと。このことに驚きを隠せなかった。仕事とはいえそれほど熱意を注いでいたのか。その人の涙を見た瞬間色々な気持ちが込み上げてきた。

 

長い長い就職活動期間、正直僕はもう心が折れている。3月〜4月は続く不採用通知に悔しさのあまり涙を流す日々も多かった。その絶望からもう一度心を立て直して「頑張るぞ!」と自分を鼓舞し選考に臨んでいた。

しかし今はもうその情熱はない。ただ無気力にダラダラと日々を摩耗し死んでるみたいに眠っている。不採用通知は相変わらず届くがその一つ一つに悔しさを焚べる気力も湧かない。

何度も失敗してそれでも前を向いて頑張ってまた失敗して絶望して、こんな毎日はやく終わってくれと死ぬほど願ったが、確かにこのときは"生"を感じていた。まだ生きた心地がしていたんだ。絶望して前を向く繰り返しは死ぬほど疲れるが確かにあの時俺は生きていたんだ。

 

もう一度失敗して悔し涙を流してみたい。3分クッキングで涙を流していたあの女子アナのように何かに熱を注いで泣いてみたい。あの女子アナには確かに"生"があった。